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漆掻きって…すごい

好日居繕いの会、金継同好会にとって
いちばん大切な材料は
【漆】
だと思っています。

以前から気になっていた漆掻き…
好日居のカウンターの天板(国産漆で)を作って下さった
臼杵春芳さんに、昨日は、指導役の幸っちゃんと、
早朝から漆掻きに連れて行ってもらいました。
(危険だったり、私はお岩さんみたいにかぶれる自信があるので
 体験してみたいのは山々ですが、お店に立てなくなるので
 残念ながら、あきらめました。見学のみです。)

さて、ご案内しましょう。
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こちらが今年の夏、掻かれている漆の木です。

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はじめに、鎌削り(かまけずり)という作業からはじまります。…
漆を掻く樹皮を鎌で丁寧にゴシゴシ…清めるというか、整えていきます。

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まるで…
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まるでコントラバス奏者の様に見えてきましたが…。
キコキコ…♪

掻く面が整ったら、樹皮を傷つけていきます。

写真では、
右手に鉋(かんな)、左手に漆桶と採取する道具、ヘラ。
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白く見える線が、その日、鉋で削って傷つけた部分です。

…しばらく置くと…

見えにくいですが、樹液、つまり漆が浸み出てきます。
漆の甘い香に誘われて、虫が寄ってきたりします。

(例えば…天井と)蜂の巣は、漆でくっついているそうです。
それを見た人が、接着材として漆を使い始めたのだとか…
蜂には一体だれがその知恵を授けたのでしょうか…?
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浸み出てきた漆樹液をヘラでを漆桶に掻き採っていきます。
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ちょっぴりずつの雫(しずく)です…(あぁ~貴重過ぎます…!)

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この朝いちの収穫…漆桶の中身。
底一重にもならない分量。
たったこれだけ。
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(臼杵さんは漆掻きが本職では無いので、ご心配なく…)

道具の掃除方法もシンプルなものです。
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ちょいとそこらの葉っぱをちぎって、
唾をつけ、
拭きます。
葉っぱは土に還るだけで、
今日の作業に何ひとつゴミも出ていないのには驚き!!です。

持ち帰られた漆は、保管されるなり濾過されるなり
…と…また作業は続くのだと思います。

こちらが漆掻きをした場所なのですが、
季節の前にいろいろな交渉事から始まり、
6月位からその場所までの草刈り、
足場作り(かなり大変なはず…)、
そしてやっと漆掻きの作業に入ります。
………
秋になり収穫期が終ると、
漆の木を切り倒すのか、何か仕舞をされてから足場の解体、
そして漆の季節が終るのです。
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金継会で使う漆も
ひと雫の大切さが改めて心に浸みる
漆掻き現場でのひとときでした。

美しい漆の裏に
自然に寄り添いつつ
こんなにも地道で大変な作業があるのです。
漆ってすごい。

臼杵さん、貴重な現場見学の時間をありがとうございました。

臼杵春芳工房→☆

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好日居繕いの会」カテゴリの記事

コメント

漆塗りが大好きです。
貴重なものを使い気の遠くなるような
作業を経て出来上がることに
くらくらっと来ます。
でも、本物と偽者の漆の区別が
わからず、値段で判断して、ひっくり返して、
ラベルをみたり・・
艶があるものほどわかりにくい・・・
接着剤としての漆を知ったのは
ここ数年のことです。


投稿: ちかぽん | 2012年9月11日 (火) 07時12分

ちかぽんさま

ちかぽん様もうつわ好きのご様子…
寒くなってくると漆のものがホッと
温かみを感じられていいですね。
昔は漆塗りの車もあったそうですしね。
そうそう、漆染めもありますよ。


投稿: 好日居 | 2012年9月11日 (火) 08時38分

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