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2012年9月

好日居繕いの会だより 2012-09

8月、漆にかぶれやすい季節でもあり、繕いの会はお休みでした。
2ヵ月ぶりの9月の会。

ザクザク錫(すず)を蒔いています。
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錫は扱いも簡単ですが、金粉とは比べ物にならないお値段。
スプーンでざくざく蒔いたり、筆運びも大胆OKです。
しかし、意外にふところの広い材料、
土モノはもちろん、いろいろな器に似合います。

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↑コレも↓コレも錫、同じ子が割ったらしい。割れ方が絵になってます

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以前、骨董好き高校生男子が通って来てたけれど
ひどくかぶれてしまって辞めてしまいました。
そして今現在、繕いの会唯一の男子の初作品は染付そば猪口。
その方はかなーりひどくかぶれていたのに、平気な顔して
「だんだんかぶれなくなってきた…」
と、克服しつつある模様。
好きこそ…でしょうか…
裏側に小鳥そして椿が描かれています。
繕いは錫。
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次のふたつは、錫より粉が細かい銀直し。
錫より細やかな分、仕上がりは上品です。
時間がずっと経つと、黒ずんでいきますが
それもまた、経年変化の楽しみですね。
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どこかはかなげな硝子のコップ、
小さVは漆の繕い、それがまた景色になります。
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今月もたくさんのうつわたちが
元気に持主の元へ戻って行った様です。

【追記】
栃木県・益子の「土祭」へ出張していた金継会指導役のSちゃん。
その出張先に、ある方がたまたまお客様でやってきた。
その方は一度金継会に見学に来られた方だったのでした。
なつかしい。
小さな同好会ではありますが、
金継会に関わられた方が、全国、
いや~世界にも(アメリカに嫁がれた方も…)広がってます。

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素秋 菜花茶菓器事

陶器の市川孝さんの個展に寄せる茶会
「茶菓花器事(ちゃかきごと)」は、
2012年春にはじまり夏そして
秋…9月22日、23日、
世田谷の夏椿さんにて、ありました。

今回のテーマは、
「素秋 菜花茶菓器事(そしゅう さいかちゃかきごと)
メンバーは、

菜:chie
花:みたて
茶:好日居
菓:日菓
器:市川孝

全員関西からの遠征となりましたが、
テーマ【素秋】を存分楽しませていただきました。

【素秋】そしゅう の「素」は白の意。五行説で白色を秋に配するところから秋の異称。
     秋の風、空、露、草木にも秋に白を感じるようです。

(数少ない写真から、「菜花 茶菓器事」を少しばかりご紹介します)

【菜】のchieさん、
   写真はじゃがいものミルフィーユ。
   やさしい白色、じゃがいもの食感を違えた二種を重ねていきます。
   「美味しくなぁ~れ」…と魔法をかけながら
   作られるchieさんの姿が印象的な魔法のお料理です。
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【花】みたてさんの花。
   山で、世田谷の街の中で、夏椿さんのお庭で、
   秋の素敵な花があつまりました。
   素秋に寄せて生けられた葉裏の白も印象的です。
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【茶】好日居はお茶を淹れさせていただきました。
   「巻風」というお菓子と一緒にいただいたのは、
   みたてさんの集めてくださった吹寄せからつまんだ葉っぱ
   で秋遊びしつつ点てていく抹茶。0001

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   そして、素秋に寄せるお茶は、
   味なき味を味わう白茶、「雲南餐月」
   月光浴で作られたお茶、と聞くと尚秋らしい。

【菓】日菓さんの菓子「稲刈り」
   窯の横の田んぼから収穫された市川さんお手刈りの稲
   がお菓子から伸びています。
   まるで収穫をする様にいただくお菓子です。
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【器】もちろん市川さんの器をアレコレ使ってお茶を楽しむひとときもあります。
   写真中央はイイ味出してる市川さんの煮水器(耐火土瓶)。
   五行の「木火土金水」がすべて揃うと聞く市川さんの煮水器。
   木…持ち手の部分、火…火にかける、土…土瓶ですから、
   金…持ち手の部分、水…中に水を入れます。
   小さな宇宙、「木火土金水土瓶」…なるほど、である。
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中村さん(季の雲)の撮られる素敵な写真で綴る
夏の「清夏 茶菓花器事」の冊子の販売がはじまりました。
ご興味のある方はお問合せください。

雨中にも関わらず、ご参会くださった方々、
お顔を見せて下さった方々
感謝と共に、お礼申し上げます。

明日から通常営業に戻ります。
よろしくお願い致します。

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【ご案内】素秋 菜花茶菓器事 @ 夏椿

■blogはご案内の次ページより更新中

東京・夏椿さんでのお茶会のご案内を差し上げます。

2012年春より、器・市川孝さん展覧会に寄せる「茶菓花器事」という茶会がはじまり
3つめの季節が巡って来ました。

春、卅春 茶菓花器事 @kitone-京都
夏、清夏 茶菓花器事 @季の雲-滋賀 長浜
秋、素秋 菜花茶菓器事 @夏椿-東京

残暑猛暑が続いていますが、その頃には
秋のはじまりを、市川さんのうつわであそぶ
料理、花、菓子、そして
お茶時間をご一緒できますことを
夏椿さんにて楽しみにお待ちして居ります。

-以下、夏椿さんのご案内より-
2012
「素秋 菜花茶菓器事」

秋(素秋)をテーマに、採食と花、お茶と和菓子とうつわの組み合わせ。
かしこまったお作法は置いておき、普段の生活に気軽に取り入れる愉しみ方を、五感で感じて頂ける会です。

京都から「茶・好日居」「菓・日菓」「花・みたて」大阪から「菜・Chie」の奏でるハーモニーをお楽しみ下さい。

器 市川 孝
菜 Chie http://chieandhiro.com
花 みたて http://hanaya-mitate.com
茶 好日居 http://kojitsu-kyo.cocolog-nifty.com
菓 日菓 http://nikkakyoto.exblog.jp

22日 土曜日 14時~/16時~/18時~
23日 日曜日 10時~/14時~/16時~

各会8名様、3900円
※22日土曜日18時~のみ、4200円

ご予約は夏椿さんへ メール→☆または電話(03-5799-4696)
でお申し込みください。

※夏椿さんの場所→☆

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漆掻きって…すごい

好日居繕いの会、金継同好会にとって
いちばん大切な材料は
【漆】
だと思っています。

以前から気になっていた漆掻き…
好日居のカウンターの天板(国産漆で)を作って下さった
臼杵春芳さんに、昨日は、指導役の幸っちゃんと、
早朝から漆掻きに連れて行ってもらいました。
(危険だったり、私はお岩さんみたいにかぶれる自信があるので
 体験してみたいのは山々ですが、お店に立てなくなるので
 残念ながら、あきらめました。見学のみです。)

さて、ご案内しましょう。
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こちらが今年の夏、掻かれている漆の木です。

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はじめに、鎌削り(かまけずり)という作業からはじまります。…
漆を掻く樹皮を鎌で丁寧にゴシゴシ…清めるというか、整えていきます。

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まるで…
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まるでコントラバス奏者の様に見えてきましたが…。
キコキコ…♪

掻く面が整ったら、樹皮を傷つけていきます。

写真では、
右手に鉋(かんな)、左手に漆桶と採取する道具、ヘラ。
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白く見える線が、その日、鉋で削って傷つけた部分です。

…しばらく置くと…

見えにくいですが、樹液、つまり漆が浸み出てきます。
漆の甘い香に誘われて、虫が寄ってきたりします。

(例えば…天井と)蜂の巣は、漆でくっついているそうです。
それを見た人が、接着材として漆を使い始めたのだとか…
蜂には一体だれがその知恵を授けたのでしょうか…?
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浸み出てきた漆樹液をヘラでを漆桶に掻き採っていきます。
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ちょっぴりずつの雫(しずく)です…(あぁ~貴重過ぎます…!)

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この朝いちの収穫…漆桶の中身。
底一重にもならない分量。
たったこれだけ。
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(臼杵さんは漆掻きが本職では無いので、ご心配なく…)

道具の掃除方法もシンプルなものです。
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ちょいとそこらの葉っぱをちぎって、
唾をつけ、
拭きます。
葉っぱは土に還るだけで、
今日の作業に何ひとつゴミも出ていないのには驚き!!です。

持ち帰られた漆は、保管されるなり濾過されるなり
…と…また作業は続くのだと思います。

こちらが漆掻きをした場所なのですが、
季節の前にいろいろな交渉事から始まり、
6月位からその場所までの草刈り、
足場作り(かなり大変なはず…)、
そしてやっと漆掻きの作業に入ります。
………
秋になり収穫期が終ると、
漆の木を切り倒すのか、何か仕舞をされてから足場の解体、
そして漆の季節が終るのです。
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金継会で使う漆も
ひと雫の大切さが改めて心に浸みる
漆掻き現場でのひとときでした。

美しい漆の裏に
自然に寄り添いつつ
こんなにも地道で大変な作業があるのです。
漆ってすごい。

臼杵さん、貴重な現場見学の時間をありがとうございました。

臼杵春芳工房→☆

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チーム 茶菓花器事、+菜

昨晩は、陶の市川孝さん率いる(?)チーム茶菓花器事(?)の打合せ。

秋の茶会「茶菓花器事」の会場となる
東京・夏椿さんも打合せに加わり、
9月22,23日、と決定。

春・夏のメンバーに加えて、
クサカンムリがもうひとつ…
「菜」
のChieさんも加わり、
どんな秋のご飯がいただけるのか…
楽しみ!
東京方面の方、
どうぞご参加いただければ幸いです。

また、夏の会でお世話になった
「季の雲」の主人、中さんが写真を撮って下さり、
「茶菓花器事」の冊子を作る準備を進めて下さってます。

茶菓花器事をステキな写真で、追い、綴る冊子。
私も登場するかと思うとかなり気はずかしいものの、
楽しみです。

詳細は後日、ご案内させていただきます。

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BLUE MOON @ 京都会館

先日はBlue Moon
青い月、という意味の他、
ひと月に二度目の満月のコトもBlue Moonと言うらしい。

青い月は、「極めて稀なこと」「決してあり得ないこと」
といった意味で使われる慣用句であるらしく、
その月は、色こそブルーではなかったけれど、
お天気下り坂、雨が降る…と言われた中、
時折のぞくまんまるな姿に歓声あがる
きっと「極めて稀なる」 Blue Moon のひと夜でした。
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京都会館テラスの FULL MOON PICNIC も大賑わい。
持ち寄りでみなさんここちよいひと時を過ごされていました。
好日居も菊普茶を持参。

M先生による解説付き京都会館外廻りナイトツアーもありました。0001

ICOMOSから京都市長宛に、遺産危機警告が発令されたそうですが
残念ながら京都市はただただ解体工事に向かっている様です。

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ユネスコの諮問機関で世界遺産の登録審査やモニタリングをしてい
る国際組織イコモス(ICOMOS、本部パリ)が、京都市の計画してい
る京都会館第一ホールの建替計画に対して、文化遺産に取り返しの
つかない害を及ぼすという内容の遺産危機警告を発令しました。

イコモスの「20世紀遺産に関する国際学術委員会」委員長名で、

京都市長宛に意見書が送られており、その中で以下の3点が明らか

にされています。

1. ユネスコの事業に影響力を持つイコモスが、現在の京都会館を

  「遺されるべき文化遺産」と認定したこと。

2. 京都市の予定している改修計画は、文化遺産の価値を破壊する

  ものであると認定したこと。

3. 改修計画に対し、遺産危機警告(Heritage Alert)が発令され

  たこと。


この警告が発令されるのは非常に稀な事態で、制度の創設以来2

しか発令されておらず、京都会館が3件目になります。意見書及び

イコモスのサイト(http://icomos-isc20c.org/id3.html)の説明

によると、今後、京都市の計画に対し警告が発令された事実と今後

の経過に関する情報が関連機関に周知・共有され、イコモスの出版

物やウェブサイトで世界に発信され続けるとのことです。

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